胸から下、ヒップの上までをぴったりと締め付け、胸から腰にかけての体形、特に胴を細く締めるための女性用下着。
フランスではコルセ、日本ではコールセットと呼ぶ場合がある。横皺を防ぐため、綿やサテン地に針金や鯨の髭を入れたり、紐で編み上げて形作る。
原型とみられるものは、12~13世紀頃のステーズ(胴衣)。以後、16世紀にバスキーヌ、コルピケ、コルバレネと名前を変えながら改良が加えられた。
コルセットの名で利用されたのは19世紀からで、男女ともに、シルエットづくりの必需品となり、着用されるようになった。
ルイフィリップ(在位1830~1848年)の時代には、砂時計型シルエットといわれる流行が起こり、極端にウエストを締めるコルセットが登場し、有名になったのは、1890年頃コルセットを着けることで可能になるS字型シルエット(ギブソンガールスタイル)が女性に流行したからだ。
近代は、ガードルやウエストニッパーがこれに代わるものとなっている。
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