フランス語で「リーニュシレーヌ」という、人魚のようなシルエットを特徴にしたスカート。やや風変わりな幻想的な雰囲気を持つが、女性の体のラインが美しくうつされる。
脹脛(ふくらはぎ)から踝(くるぶし)までの長めの丈で、ウエストからヒップラインにかけてピッタリとフィットし、裾が人魚の尾ひれのように開いている。
裾の形は、フレア、プリーツ、ギャザー、フランスなどを入れ形作られている。トランペットスカートを長くした感じのスカートで、イブニングドレスや舞台衣裳などに見られるが、最近では街着としても使われている。
同じシルエットでは、サーペンティーンスカートもあり、また、1910年代にはホッブルスカートが流行した。いずれも裾の広がりが、マーメイドスカートと同じで、フレア、ギャザー、プリーツ、タックなどを使って出す。
シレーヌ(マーメイド)は、ギリシア神話に登場する上半身が女性、下半身が魚という空想の動物で、甘い歌声で舟人を誘惑し、死に至らせたとされるサイレンのフランス語読みだ。
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